今号の目次
01 『父からのアドバイス』早川洋平エッセイ〈02〉
02 「プロが使うおすすめガジェット3選+α」石田衣良『大人の放課後ラジオ』〈58〉
03 「こころの悟り」北川八郎『人生を変える出会い』〈215〉
04 「続:Clubhouseのはなし」MEISO RADIO〈8〉
電子版限定新作書き下ろしエッセイ掲載
『大人の放課後ラジオ』マガジン版を創刊しました
毎週木曜日にYouTubeで配信中の『大人の放課後ラジオ』を文字でも読みたいという声におこたえして、Kindleで毎月マガジン版を出すことになりました。
石田衣良さんをはじめ、ぼくと武井ひろのなさん3人の書き下ろしエッセイもついてます。初号は2021年のお金のゆくえ、恒例の直木賞大予想、さらに天才モーツァルトを語ると内容盛りだくさん!
『お金の世界はどうなるか?(大人の放課後ラジオ2021年2月号)』
税込み¥380(Kindle Unlimitedは無料です!)
https://j.mp/37i2NOA
Amazonにて、好評発売中です!
『人生を変える出会い』オンライン公開収録開催します
毎週火曜日に好評配信中の『人生を変える出会い』では、3月5日(金)に第2回オンライン公開収録を開催します。
ご参加のみなさまとのQ&Aタイムや日頃見られない北川八郎と早川洋平のオフトークもあわせてお楽しみください。
【日時】3月5日(金)19:30〜21:30
【会場】オンライン開催(アプリ「ZOOM」より配信)
【参加費】2,000円(税込み)
【詳細・申込】https://pro.form-mailer.jp/lp/baa8d1f3217423
『Life Update Unlimited』最新対談
各界のトップランナーの思考と嗜好に迫るインタビューマガジン『Life Update Unlimited』。
今回のゲスト(Updater)は、ひろのぶと株式会社代表取締役の田中泰延さん。16万部超のベストセラーとなった著書『読みたいことを、書けばいい。』で、忘れかけていた書くことの面白さと、失いかけていた書くことへの渇望感を僕に思い出させてくれた恩人だ。
彼にいちばん聞きたかったのは、「長さの意味」について。24年間のコピーライター生活、6.5万人のフォロワーににつぶやき続けるtwitterの日々。「短さ」が常に求められる日常に身を置き続けているようにも見えるが、田中さんがこれまで書いてきたコラムやおすすめしてくれる作品は、「圧倒的に長い」ものが多い。ぼくはずっとそう感じていた。
短く、わかりやすく、シンプルに。何かを「伝える」ことにおいてこれらの重要性を疑ったことはなかったし、今もそれは変わらない。しかし、いっぽうで、不朽の名作と呼ばれる作品に「長い」ものが多いことにも気付かされる。かくして、ぼくの書棚やNetflixのお気に入りリストには未だかつて無いほどの「長編」が待機している。
果たして、田中さんが考える「長いものの意味」とは──
効率や時短とは無縁の116分超のロングインタビューを、どうぞお楽しみください。
■「長いもの」には意味がある。
田中泰延さん(ひろのぶと株式会社代表取締役)
https://life-upd.com/archives/6173
『Life Update Unlimited』今後登場予定のゲスト
01 エッセイ〈02〉
『父からのアドバイス』 早川洋平
「独立して2年。事業がなかなかうまくいかず迷いや不安が消えません。早川さんはこれまでどのようにやってきましたか」
ある番組でリスナー男性からこんな質問をもらった。ぼくも起業家の端くれ。同じような思いをたくさんしてきただけに、彼の気持ちがよくわかる。人に誇れるようなストーリーはないけれど、せめて反面教師にしてもらえたらと起業前後に思いを馳せてみる。
ふりかえれば、大学卒業後入社した会社はどこも3年とつとまらず転職の繰り返し。独立というより、社会から逃げるようにドロップアウトしたぼくが、この12年何とかやってこられたのはなぜだろう。それはもう、数え切れない人たちに助けられてきたからにほかならない。なかでも大きかったのは起業数カ月後に父からもらったアドバイスだった。
「金がないなら頭を使え。頭がないなら汗をかけ」
父は元編集者。三十数年間にわたり大手出版社で雑誌の編集やデジタルコンテンツの企画制作などを手がけたのち独立していた。親子だけに当初は気恥ずかしさもあったが、せっかく目の前に「先輩」がいるのだからもったいない──そう思い、たびたびする相談のなかでもらったのが前述のことばだった。
当時のぼくは金なし、人脈なし、実績なし、知識なし、自信なし。文字通りゼロから完全に見切り発車して路頭に迷いかけていた頃だった。そんなぼくを見て、「起業当初は『ないない尽くし』は当たり前。でもそれを言い訳にしたら何も進まない。だから頭を使うんだ。アイデアを出すんだ。それでもダメなら汗をかくんだ」と父は言った。
このままで終わってたまるか──発奮したぼくは「著者にインタビューするポッドキャスト番組」というアイデアをだけを片手に、企画、アポ取り、取材、収録、編集、配信……全てにがむしゃらに取り組んだ。そもそも実績も知名度もないのだから、まずアポが全くとれない。だから必死に相手のことを調べ、どんなテーマなら会ってもらえるのか。ない知恵を振り絞り数え切れないほどの「ラブレター」を出した。ようやく実現したインタビューに全身全霊を注いだ。とても先のことを考える余裕などなかった。
でも、ありがたいもので自分のように特別な才や学がない人間でも信念を持って続けていると、それを評価してくれる人がいるもの。ある日を境に「お金を出すから番組をつくってくれないか」とインタビュー相手から頻繁に声がかかるようになった。期せずして始まったインタビュアー兼プロデューサーの仕事だったが、とにかく遮二無二取り組んだ。
起業3年目を迎える頃、ようやくぼくは何とかこの仕事で「食べられる」ようになっていた。幸運にも依頼はその後もどんどん舞い込んできていた。だがインタビュアー兼プロデューサーとして全てを担っていたぼくのキャパシティがついに限界を超える。依頼を断るかだれかに手伝ってもらうか。悩んだ末、インタビュー、収録、編集、配信をそれぞれのプロにお願いし、ぼくはプロデュースに注力する道を選んだ。
社会人がろくに務まらなかった自分がだれかにお金を払ってやっていけるのか。正直不安は尽きなかったけれど、ありがたいことに実にいい仲間に恵まれた。ただ、もしぼくが「ひとり起業家」時代に番組の全工程を経験して(汗をかいて)こなかったら正直すぐに頓挫していただろうとも思う。でもそれぞれを「プレイヤー」として経験していたから、どこに注力すべきか、どこに気をつけるべきかが細部までわかった。だから、各担当者への依頼からその後の関係づくりまで自分でも驚くほどスムーズに進んだ。おかげでぼくたちは数十の番組を同時にプロデュースするチームをつくることができた。これがキクタスの実質のスタートだった。
こうして優秀なメンバーたちに支えられ、「頭」を使って新たなプロジェクトの構想や、各事業に関わる人がどうしたらより良く働けるかを考えられる(いたらないところばかりだけれど)ようになった。ただ、ぼくの場合文字通り頭だけで考えてしまうと、自己中心になりすぎたり、視野が狭くなったりしがち。仕事には他者が必ず関わっているし、各人その時々の心身のコンディションもある。それは数字や理論だけでは測りきれない。そんなとき、「心」もいっしょに使わないと結果的にうまくいかないことが多かった。こう書くと当たり前のことかもしれないけれど、徳がないぼくにはこれが難しく、これまで本当にたくさんの人に苦労と迷惑をかけてきてしまった。だから、ぼくにとっての「頭を使う」には、心も含まれるのだ。
汗をかく。お金を使う。頭を使う。改めていま思うことが二つある。
一つは、これらは独立したものではなく、どれも密接に繋がっているということ。何かの仕事で汗をかいた結果、お金が得られる。そのお金をどう使うか頭(と心)で考える。何かを始めるときはまず自分でやってみる(汗をかく)。よりクオリティを上げたり、時間をつくったりしたい場合はだれかに助けてもらう(お金を使う)。お世話になっている人や仲間をねぎらう(汗をかく、お金をを使う)……。
もう一つ思うこと。それは「頭を使う」のがキモだなということ。頭でっかちは良くないけれど、お金をいかに使うか、汗をいかにかくかもまず徹底的に考えるべきだと思う(特にぼくのようにすぐ動き出してしまう人間には)。
かくしてぼくは起業来、どんなに忙しくても(忙しいからこそ)毎週末には2時間とって「考える時間」に取り組んでいる。そうしないと怖くて翌週を迎えられないから。
「金がないなら頭を使え。頭がないなら汗をかけ」
12年前に父からもらったアドバイスを100%実行できているか自信はない。けれど、あの言葉のおかげでいまの自分があるのは間違いない。
勇気を出して質問してくれたリスナーさん、ありがとうございました。少しでもお役に立てていたら幸いです。
02 「プロが使うおすすめガジェット3選+α」石田衣良『大人の放課後ラジオ』〈58〉
映画・マンガ・本、音楽など最新カルチャーから、恋愛&人生相談、ほんのり下ネタまで……『池袋ウエストゲートパーク』『娼年』などのベストセラーで知られる石田衣良さん(小説家)と毎週木曜日にお届けしている『大人の放課後ラジオ』。今回は「プロが使うおすすめガジェット3選+α」をお届けしています。
▼収録終了後の衣良さんからのメッセージです。
事に役立つお気に入りガジェットベスト3
いつもこんなものを使いながら仕事をしています
デスク周りにあると便利な小道具大集合
僕の一番のオススメはレーザー距離計だよ
スマホのオススメアプリも大公開......衣良
03 「こころの悟り」北川八郎『人生を変える出会い』〈215〉
阿蘇山中で陶芸家と農業の二足のわらじを履く生活を30年以上。いっぽうで経営塾や『繁栄の法則』などの執筆を通じて、事業繁栄の法と人の生きる道を説く北川八郎さんが、みなさんから寄せられた人生や仕事ににまつわる悩みにお答えします(毎週火曜日配信中/聞き手・早川洋平)。
第215回のテーマは「こころの」。負の生き方から脱出するには──。
▼番組サポーターを募集しています
サポーターのみなさまには毎月「北川八郎の特別講話」を音声でお届けしています。最新講話は『「聖なる約束」をしよう』 です。
▼書籍『コロナ時代を生きるヒント』
これまでPodcastでお届けしてきた200回以上のエピソードから、これからの時代を生きるヒントとなる回をピックアップするシリーズ「『人生を変える出会い』選集」。第1弾となる今回は「コロナ」「怒りと不安」「お金と豊かさの本質」の三つのテーをお届けします。
音声でゆっくり聴く時間がない時でも忘れずに覚えておきたいたくさんの気づきを、もう一度振り返る機会にもなるかと思います。
『人生を変える出会い選集1 コロナ時代を生きるヒント』
税込み¥380(Kindle Unlimitedは無料です!)
https://j.mp/3jPQ1fn
Amazonにて、好評発売中です!
▼北川八郎音声プログラム「瞑想の基本と実践」
不安や恐れ、苦しみのさなかにある方、安らかな毎日を送りたい方に向けて北川八郎さんが音声でナビゲートします。
04 「続:Clubhouseのはなし」MEISO RADIO〈8〉
定まった道を進みたくない 早川洋平と佐藤新一が、 アジェンダなしで気ままに話していくトーク番組です〈隔週金曜22:00から生配信(次回2/26配信予定)〉。
今回は前回に引き続きClubhouseについて。二週間Clubhouse漬けだった佐藤と、ClubhouseはおろかSNSを見ない早川が話題のメディアについて語ります。
▶番組へのご質問・お便りフォーム
全編YouTubeで公開中!
「会えない時代に会う力が必要な理由」
なぜ「今」「会う力」が必要なのか。お話しさせていただきました。全編YouTubeで公開中です。
【目次】
・なぜ「会う」ことが必要なのか?
・読書や講演会では得られない「会う」の2つの価値
・インタビューは「すべての人の日常にある」!?
・なぜ外出が制限中の【いま】会う力が必要なのか?
・「会う力」で人生が変わる3つのポイント
・「聞く力」には技術よりもはるかに大切な2つのことがある
・「会う力」は、特にどんな人や仕事に必要?
・無名で何の実績も看板もない一般の人間でもトップランナーに会えるの?
・「会う力」を構成する8つの力について(リサーチ力、メモ力、アポ取り力、段取力、質問力、現場力、縁紡力、メディア力)
最後までこのニュースレターをお読み頂きありがとうございました。今週もみなさんにとってアップデートとインスピレーションにあふれた日々となりますように。
早川洋平
Webサイト
yohei-hayakawa.com
お問い合わせ
inquiry@kiqtas.jp