今号の目次
01「作品が嘘をついても、アーティストは嘘をつけない」額賀古太郎さん(ギャラリスト)『INTERVIEW』〈17〉
02 『理想の休日』早川洋平エッセイ〈21〉
03 「祝100回!これまでのテーマを振り返る!」石田衣良『大人の放課後ラジオ』〈100〉
04 「サッカー元日本代表 福西崇史さん登場!『決断してやり切る』」成田儀則『愚か者がやっと気付いた成幸法則』〈20〉
05 「最強の食事」北川八郎『人生を変える出会い』〈253〉
世界的「ビジョナリー(予見者)」と未来を考える。│QR CAFE │ 12/15(水)開催!
「早川おすすめの一冊」と「参加者お気に入りの一冊」をシェアしあう本のイベント「Question&Reading Cafe(QR CAFE)」第5回が開催されます。
日時:12/15(水)19:00〜
場所:Zoom
今回のセレクトは、『5000日後の世界〜すべてがAIと接続された「ミラーワールド」が訪れる』。
著者は、テック文化を牽引する雑誌・米『WIRED』の創刊編集長、ケヴィン・ケリー。GAFAなど巨大企業の「勝者総取り」などテクノロジーが引きおこす数々の事象を予測させてきた彼によると、インターネットの商用化から5000日後(約13年後)にSNSは勃興を始めたという。
そして現在はSNSの始まりからさらに5000日が経過。いまやインターネットやSNSは完全に人々の生活の一部になっている。
では、次の「5000日後の世界」には何が起きるのか?「ビジョナリー(予見者)」と称されるケヴィン・ケリーの予測を読み解きつつ、みなさんと考えてみたいと思います。
途中参加・退出自由。
僕のセレクト本はお読み頂いてもそうでなくても参加頂けますので、みなさん「お気に入りの一冊」とお好みの食べものや飲み物片手にお気軽にご参加ください。
インスピレーションとリラクゼーションにあふれたひとときをお届けします。
▼QR CAFE Vol.5詳細はこちら
http://life-upd.com/cafe//qr05.html
【会う力養成講座】「無料ライブ」12/13(月)開催
日時:12/13(月)19:00〜20:00(日本時間)
場所:YouTube LIVE
URL:こちら
▼「会う力」とは?
その道の第一人者に会い続けている「プロインタビュアー早川洋平」が実践している力のことです。
https://auchikara.com
01「作品が嘘をついても、アーティストは嘘をつけない」額賀古太郎さん(ギャラリスト)『INTERVIEW』〈17〉
毎週火曜日と金曜日にYouTubeとPodcastで無料配信中の『INTERVIEW』。今回のゲストは、NUKAGA GALLERYの額賀古太郎さん。美術館やアーティストの方との仕事で以前から間接的にかかわることがあったギャラリー(画廊)。アーティストや作品をどのように見きわめ(あるときは発掘し)、その価値をいかに世の中に伝えているのか。長年個人的に興味がありました。
そんな矢先で実現したのが、ニューヨークを拠点に活動する美術家の松山智一さんへの今夏のインタビュー。そして当時大変お世話になったのが、松山さんの日本での展開をサポートするNUKAGA GALLERYでした。
そんなご縁もあり、今回のインタビューが実現しました。知られざるギャラリストの仕事に迫ります。
▶配信スケジュール
Talk.1|作品が嘘をついても、アーティストは嘘をつけない〈本日より配信中!〉
Talk.2|午前2時の電話を喜んでとれる間柄か?〈12月10日(金)公開〉
Talk.3|アートと大衆文化の関係性〈12月14日(火)公開〉
Talk.4|アートの世界の今とこれから(12月17日(金)公開)
『INTERVIEW』は毎週火・金にYouTubeとPodcastで配信予定。 視覚から聴覚から。お好みの媒体で「人生を更新する人と世界」に出会って頂けたら幸いです!
▶YouTube(映像)
▶Spotify(音声/毎週早川お気に入りの楽曲も流します)
▶Apple Podcast(音声)
02 エッセイ〈21〉
世界各国の店が建ち並ぶロンドン「BRIXTON VILLAGE」。種々雑多な雰囲気が何とも言えず忘れがたい(2015年撮影)
多様性のパラドックス 早川洋平
多様性。ここ3〜4年で目にする機会が劇的に増えた言葉ではないだろうか。もっと色々な人や考え方があっていい。お互いを認め合い、だれもが安心して暮らせる世界を。巷では毎日のようにそんなメッセージが発信され、ぼくたちはそれを受け取っている。だが、異論はなくともどこか違和感を覚えるのは自分だけだろうか。社会や企業が推進に躍起になるのとは裏腹に、どうも概念や専門用語だけがひとり歩きしてしまっている印象が拭えない。
「同性婚」「夫婦別姓」「女性だから、男性だから、という表現」「LGBTの人が気兼ねなく使えるトイレ」「フリースクール」「ポリアモリー」「ノンセクシャル」……これらについて、個人レベルでオープンに自分の考えや感情を共有できる場や空気がいまの日本にどれだけあるだろうか。当事者と呼ばれる人やその周囲の人たちはもちろん、知識や理解が追いついていない人(ぼくもそのひとり)も「これってどういうこと?」「こう思っているんだけど」と率直に語れる場。
正直にいえばぼくはLGBTの人を前にしたら今でも構えてしまうし、フリースクールには色々と難しい部分もあると思う(子どものために以前相当リサーチしたが、結局入学しなかった)。これらはほんの一例だが、ぼくはこうした感情や考えを公の場で語ることがなかなかできない(本エッセイが初めてかも)。うまく説明できないけれど、多様性を理解できない人は古い人。100%賛同しない人はダメ。そんな社会全体からの見えないプレッシャーを感じてしまうからかもしれない(まさに空気を読んでしまう、ザ日本人)。さらに言えば「多様性についてもっと知りたい、学びたい」のにそうしたコミュニティに入ろうとすると、排他性を感じてしまうというパラドックス。
そんなことを考えつつ、開催を迎えたのが先月の読書会「QR CAFE」。偶然にも多様性をテーマにした朝井リョウさんの『正欲』を選書したこともあり、ぼくは参加者のみなさんに多様性について思うこと感じることを語ってもらうことにした。ここではどんなことを話してもらってもOK。
最初はみなさん「こんな話をしていいのかな」みたいな空気が漂ったが、ぼく自身がまず前述のような話題についてこう思ってます、とカミングアウトをすると次第に空気もやわらいでくる。すると、海外から参加してくれたAさんからこんな話題が……
「先日、結婚した友人(女性)を祝福するためにみんな(全員女性)で集まったんです。彼女のことは何年も前から知っていましたが、当時はとても若かった。だから祝福の言葉といっしょに『すごく素敵になったね。大人っぽくなったね』と言いました。すると、その場にいた別の女性から『大人っぽくなったねはもう失礼でしょ。女っぽくなったね。と言った方がいいわよ』と言われました。これってどうなんだろうって」
Aさんは「女っぽくは褒め言葉じゃない」と感じているようだ。せっかくなので、ほかの女性陣にも聞いてみよう。
Bさん「自分がそうありたいと思っているかどうかで変わってくるのでは。自分はあまりうれしくないタイプです」
Cさん「彼氏から『かわいくなったね』的なニュアンスで言われたらうれしい。でも一般的にはなんか自立していない感じがして嫌です」
Dさん「自分のことを『弱い』と思われているように感じてしまいます」
Eさん「性的な感じがして抵抗がある」
ということで、「女っぽい」という表現は概してあまりいい印象が持たれていないようだ。一方で読書会後に、周囲の女性たちに(個別に)同じ質問をしてみると、「基本的には女っぽいと言われて嫌な気はしない」という意見も少なからずあったことを付しておく。
読書会では「家事を手伝う」という表現についての話題も出た。これはさかのぼること16年前。新婚夫婦共働き時代に妻に「家事を手伝おうか」と言って、少し気まずくなったぼく自身の経験から。今は完全にNGワードだと思うが、当時はぼくと同じように地雷を踏んだ男性は少なからずいたのではないだろうか。
ただ、その時の気持ちを思い出すと、夫婦で助け合うのはあたりまえ、だから(ひとりで頑張ってくれる妻を見て)「ぼくも一緒にやるよ」というフラットなニュアンスで言っただけで他意はなかった。もちろん、「家事を手伝う」という言葉自体に「男性は働き、女性は家事をするもの」という価値観がこびりついていると言われればそうかもしれないが……
この話をすると、Aさんからこんな言葉が返ってきた。
「『家事を手伝う』という表現に敏感な女性は、自分の中にも『家事は女性がやるもの』という固定観念があるのではないでしょうか。それなら、女性側も『家事を手伝うね』という表現を男性にも使えばいいののでは。お互いが手伝う、というイメージで」
なるほど。この発想はなかった。言葉尻をとらえて時間とエネルギーを消耗するよりも、お互いの「助け合いたい」という純粋な心の方を尊重し合う。素敵だなと思った。
読書会を終えた今、改めて思うこと。多様性という言葉は大事だけど、もっと大切なのは、多様性について「自分が感じていることを安心して正直に語れる場」が必要だということ。そして社会やみんな(ってそもそもだれだ?)がつくってくれるのを待つのではなく、勇気を出して身の回りの人たちと話していく。少しずつそういう機会を増やしていく。そこにはトンデモと感じられるような意見もあるかもしれない。逆に自分がそう思われることもあるかもしれない。でも大切なのは、そういう意見もある。そう思われることもあるということを知ること(賛同できなくても、認められなくていい)。時間はかかるかもしれないが、こうした過程を一人ひとりが経てはじめて、本当の意味で社会に多様性が浸透するのではないだろうか。
8年前。初めて訪れたロンドン。地下鉄に乗り込んですぐ目にした光景をぼくは今も忘れられない。見るからに英国紳士と思しき男性、敬虔なムスリム、大音量でラップをかける黒人男性、にぎやかに語り合う中国系の親子、早口のスペイン語を話す女性、アラビア語で各車両を順番に回り寄付を募る男性……日本に住む僕からすると、とても同一国家の人たちには見えない。まさに地球の縮図がそこにはあった。
しかし、それでいて完全に全員がロンドンに同化し、お互いを奇異の目で見ることもいっさいない。そこには、すごく自然な光景がただあった。おそらくこの車両で目を丸くしていたのはぼくだけだったと思う。そして次の瞬間、ぼくに降りてきたのは多様性ということばだった(了)
03 「祝100回!これまでのテーマを振り返る!」石田衣良『大人の放課後ラジオ』〈100〉
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映画・マンガ・本、音楽など最新カルチャーから、恋愛&人生相談、ほんのり下ネタまで……『池袋ウエストゲートパーク』『娼年』などのベストセラーで知られる石田衣良さん(小説家)と毎週木曜日にお届けしている『大人の放課後ラジオ』。
今回はついに第100回!そして1年半ぶりのリアル収録!衣良さん、ひろなさんとともにこれまでのオトラジ傑作回などをふりかえります!
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祝100回記念!
2年間ありがとうございました!
これまでのテーマを
賑やかに振り返ります。
最初の頃は収録のたびに倒れていたのに
今ではノープレッシャーで言いたい放題
いやー動画配信って
慣れるものですね
3人のオススメベスト回もあるよ……衣良
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今回もお楽しみ下さい!
▶番組の全編視聴方法
①YouTubeメンバーシップ
②ニコニコ動画
③Appleサブスク
④audiobook.jp
⑤Kindle
04「特別ゲスト|福西崇史さん(元サッカー日本代表)『決断してやり切る』」成田儀則『愚か者がやっと気付いた成幸法則』〈20〉
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学校に行けない子どもたちからオリンピック選手をはじめとするアスリート、企業経営者・マネージャー・新入社員……メンタルサポーターとして20年間にわたり講演・研修を行ってきた成田儀則さんが、いまと未来を変える人生哲学の話をお届けする新番組がスタートしました。聞き手とプロデュースは僕、早川洋平がつとめます。
今回は番組初めてのゲスト。なんと、サッカー日本代表として二度のW杯に出場した福西崇史さんが駆けつけてくださりました!
何かを極めた方のお話はどんなジャンルでもたくさんの気付きと学びがあるもの。福西さんのお話にも仕事や勉強の目標達成から、人格を磨くことがいかに大切か、そのエッセンスが詰まっていました。
もちろんお子さまにスポーツで活躍してほしい!と願う親御さんや、これから子育てしていく方や今子育てに悩んでいる方などにもぜひ聴いていただきたい内容にもなっています。
今回から全4回に渡りお届けしています。ぜひご視聴ください。
05「いじめの対処法」北川八郎『人生を変える出会い』〈257〉
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阿蘇山中で陶芸家と農業の二足のわらじを履く生活を30年以上。いっぽうで経営塾や『繁栄の法則』などの執筆を通じて、事業繁栄の法と人の生きる道を説く北川八郎さんが、みなさんから寄せられた人生や仕事ににまつわる悩みにお答えします(毎週火曜日配信中/聞き手・早川洋平)。
今回は北川八郎さんが「最強の食事」と話し、ご自身も飲み続けるあるスープについてお話いただきました。
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人生を変える出会いでは、Podcast/YouTubeの番組継続を支援してくださるサポーターを募集しております。サポーターのみなさまには毎月「北川八郎の特別講話」を音声でお届けいたします。「Apple サブスク」からも番組サポーター登録できるようになりました!
【最新講話】
12月/金持ちより、時持ちになれ(月末配信)
11月/今世中のトラブルはあの世に持っていかない
▼音声プログラム「瞑想の基本と実践」 http://bit.ly/2T38kkj
不安や恐れ、苦しみのさなかにある方、安らかな毎日を送りたい方に向けて北川八郎さんが音声でナビゲートします。
最後までこのニュースレターをお読み頂きありがとうございました。今週もみなさんにとってアップデートとインスピレーションにあふれる日々となりますように。
早川洋平
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