今号の目次
01 『のどの救世主』早川洋平エッセイ〈14〉
02 「再びステイホームの夏にお届けする『動画配信&Youtube』オススメコンテンツベスト3」石田衣良『大人の放課後ラジオ』〈84〉
03 「神のことばは光」北川八郎『人生を変える出会い』〈241〉
04 「フォーカスの力」成田儀則『愚か者がやっと気付いた成幸法則』〈5〉
「書き続けられない時はどうすればいい?」石田衣良が徹底回答
『大人の放課後ラジオ』note版第2弾リリース!今回は書き続けられないお悩みに答えた人気企画を収録。 続かない最大の原因は〇〇だった!? 「良い作品を丸ごと真似したくなる」等、ディープなお悩みにも直木賞作家・石田衣良が徹底回答。「書く力」をアップデートしたい人、必読です!
【尖らない勇気】東 浩紀さん(批評家・作家)
専門は哲学、表象文化論、情報社会論。21歳で評論家デビュー。哲学からサブカルまで広く深い知識と慧眼を持ち、長きにわたり一線で活躍してきた東浩紀さん。
2010年に創業したゲンロンの苦闘の歴史を赤裸々に綴った『ゲンロン戦記』は昨年末に発売されベストセラーになった。
なぜ哲学者は起業したのか。「中道」にこだわり続けるのか。創業11年を迎えた知のプラットフォーム「ゲンロン」の今とこれからは?
話をきいた。
キーワードは「尖らない」。
■【尖らない勇気】東 浩紀さん(批評家・作家)
https://life-upd.com/archives/6386
01 エッセイ〈14〉
リスボン(ポルトガル)の世界遺産「ジェロニモス修道院」。旅や心の疲れを癒すには最適の場所だ(2020年1月撮影)
『のどの救世主』 早川洋平
暑い。夏が来る度に思うのだが、年々明らかに暑さが増していると思うのは僕だけだろうか(僕の住んでいる地域はここ数日は奇跡的に涼しいけれど)。気温というより暑さの質そのものが変わってきているような……
僕が小学生だった30年ほど前も確かに真夏はキツかった。だが、地面から湧いてくるような強烈な暑さはなかった気がする。ましてや夜になれば、網戸にして扇風機をかければそれなりに問題なく過ごせた。熱帯夜に苦しんだ記憶もあまりない。
だが今はどうだろう。就寝前に窓を開けると途端にモワッとした熱風が入ってくる。たとえ扇風機を付けたとしても、(少々大げさに言えば)あまりの暑さに「命の危険」を感じて夜中に目を覚ますことも少なくない。
それゆえ、エアコンを使わざるを得ないのだが、僕にとってはこれが毎年大きな悩みの種だった。朝起きるとかなりの頻度でのどが不調になってしまうのだ。少し違和感があるくらいならまだしも、痛みが出ることもしばしば。どんなに微風にしたり温度を高めに設定したりしてもダメ。加湿器を付けてもマスクを着けても状況は変わらず。しかしそんな僕に昨夏、「救世主」があらわれた。
それは、「口テープ」だ。口テープとは、文字通り口をふさぎ鼻呼吸を促すテープのこと。いびきやのどの渇き防止対策に有効とされているが、これが就寝時の冷房対策にももってこいなのだ。
きっかけは、堀田修さん(医師)の著書『つらい不調が続いたら慢性上咽頭炎を治しなさい』を読んだことだった。思えば僕は昔からのどが弱く、エアコン問題のほかにも、冬や乾燥している時期になるとすぐに痛くなっていた。風邪をひいてもまずのどに来るタイプ。そればかりか、湿気がある時期や風邪が全く流行っていない時期でものどに違和感を覚えることが少なくなかった。
そんななか、偶然書店で手に取ったのが堀田先生の本だった。本書によれば、慢性上咽頭炎の症状は頭痛、めまい、耳鳴り、鼻づまり、慢性的なせき、全身の倦怠感や関節痛、腎臓病の一つであるIgA腎症にいたるまでさまざま。そしてなんといっても、その最たる症状が「のどの痛みや違和感」なのである。これを知った僕はすぐに堀田先生のクリニックがある仙台へ。インタビューを通して直接お話をうかがうことができた。
ちなみに、上咽頭は左右の鼻から吸い込んだ空気が合流し、下の気管に向かって流れが変わる中咽頭に通じる空気の通り道のこと。この上咽頭が慢性的に炎症を起こしている状態のことを慢性上咽頭炎と呼ぶ。そしてこの上咽頭の炎症を引きおこす要因の一つが口呼吸というわけだ。
そもそも、口呼吸は人が「話す」ために獲得した人間特有の呼吸手段といわれており、鼻毛や繊毛上皮に覆われている鼻呼吸のような「空気清浄」機能は備わっていない。そのため、ウイルスや細菌などがのどに直接入り、一部は上咽頭にも流れ込んでしまうのだそうだ。
自分はいつも鼻呼吸しているから大丈夫。そんな人でも「睡眠中は口呼吸になっている人が少なくない」と堀田先生はいう。そして実際に僕自身、彼に診てもらったところやはりというか残念ながら慢性上咽頭炎の診断を受けた。
そこですすめられたのが「口テープ」だ。昨今、口呼吸の弊害が知られつつあることから様々な口テープが販売されているが、先生いわく「どれでも構わない」とのこと。ただ、紙絆創膏を切って就寝時に口に貼るのが安上がりでおすすめだそうだ。
さて、気になる効果のほどは……これが本当に驚いた! 就寝前にたった一枚のテープを貼っただけとは思えないほど、翌朝ののどの調子がいいのだ。大げさでなく、昨夏の使用開始来、朝に咽頭痛を感じた覚えが僕にはまるでない。
テープを貼ると苦しくないの?とか、鼻づまりがあるのに大丈夫なの?とよく聞かれるが、口に「縦」に貼ることで両端のスペースから呼吸できる。もっともその安心感もあってか、夜中に苦しくて目覚めた、ということは一度もないし、むしろ鼻呼吸になることで「鼻の通り」が良くなった体感すらある。
個人的なおすすめ口テープは、「優肌絆」だ。医療現場で認められたアクリル系ゲル状粘着剤を使用することで、皮膚かぶれの原因となる角質の剥離を防止。手で簡単に切って使え、貼りなおしができるのもいい。テープそのものの素材は不織布とプラスチックがあるが、僕はプラスチックの方が相性がいい。こればかりはお好みなので興味がある人はぜひお試しを。
ちなみに堀田先生によると、「風邪にかかったかも……と思ったら上咽頭炎のうっ血を改善するために首の後ろを湯たんぽで温めながら、口テープをして早めに寝れば、たいてい翌朝には症状が治癒(または軽減)した状態で目覚められる」そうだ。実際僕も、就寝前にこのコンビを使うことで何度も事なきを得てきた。真夏はさすがに……と思う人もいるかもしれないが、エアコンが効いた部屋であれば問題ないはずだ。
それにしても、たった1枚のテープがこれほどまでに効果てきめんとは改めて恐れ入る。昨シーズンはこの救世主のおかげで「乾燥の冬」も無事に乗り切ることができた。もちろん春も秋も手放せない。毎晩口にテープを貼って寝ている自分の姿を想像すると少し笑えるが、のどと心の安らぎには変えられない。たとえ、家族から奇異の目で見られようとも(笑)、就寝前の僕の「儀式」はこれからも途絶えることはないだろう(了)
【早川が直接ガイドします】8/18(水)開催
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02 「再びステイホームの夏にお届けする『動画配信&Youtube』オススメコンテンツベスト3」石田衣良『大人の放課後ラジオ』〈84〉
映画・マンガ・本、音楽など最新カルチャーから、恋愛&人生相談、ほんのり下ネタまで……『池袋ウエストゲートパーク』『娼年』などのベストセラーで知られる石田衣良さん(小説家)と毎週木曜日にお届けしている『大人の放課後ラジオ』。
今回は久々のこの企画です!お休み中の方もそうでない方も、「心の栄養補給」のおともに。よかったらどうぞ。
再びステイホームの夏に
お届けする動画配信&Youtube
オススメコンテンツベスト3
今年の3人のオススメは
こんなキレキレの作品だった
ちなみにぼくのオススメは
「中山功太の『芸人やめてぇな』」でした
今期はアニメとドキュメンタリーに
傑作が多いみたいだよ……石田衣良
【21世紀のクリエイター必見!『BLの世界』を解き明かす】
『大人の放課後ラジオ』Kindle版最新号リリース!
恒例の直木賞大予想、
石田衣良の連続4回的中はあるか?
武井ひろなが大熱量でお届けする「BL」特集、
さらに人気の人生相談スペシャルもあるよ。
おまけのエッセイもお楽しみに!(石田衣良)
今回は、衣良さん、ひろなさん、ぼく3人それぞれの本棚で長年大切に保管されてきた「ベテラン本」の紹介もあります!こちらもお楽しみに。
【目次】
「第165回直木三十五賞」スペシャル
21世紀のクリエイター必見!『BLの世界』
手放せない! 私の書棚のベテラン本たち
「妻との関係」「友人との距離感」……悩みのつきないぼくらの『人生相談スペシャル』
恋と仕事と社会のQ&A「若く見えることがコンプレックスです」「夢を叶えた後の『次の夢の見つけ方』って?」ほか
書き下ろしエッセイ
『命のバトン』 早川洋平
『オトラジ裏話 その7』 武井ひろな
『意外とホラー好き』 石田衣良
■大人の放課後ラジオKindle版2021年8月号
税込み¥380(Kindle Unlimitedは無料です!)
https://j.mp/3AEnO2e
03「神のことばは光」北川八郎『人生を変える出会い』〈241〉
阿蘇山中で陶芸家と農業の二足のわらじを履く生活を30年以上。いっぽうで経営塾や『繁栄の法則』などの執筆を通じて、事業繁栄の法と人の生きる道を説く北川八郎さんが、みなさんから寄せられた人生や仕事ににまつわる悩みにお答えします(毎週火曜日配信中/聞き手・早川洋平)。
▼音声プログラム「瞑想の基本と実践」
http://bit.ly/2T38kkj
不安や恐れ、苦しみのさなかにある方、安らかな毎日を送りたい方に向けて北川八郎さんが音声でナビゲートします。
▼「人生を変える出会い」Kindle版(電子書籍)
これまで番組でお届けしてきた200回配信を超えるエピソードの中から、これからの時代を生きるヒントとなる回をピックアップ。
第2弾タイトルは「節目に読みたい言葉」。 今回は「節目に読みたい言葉」「何かに挑戦するあなたへ」「人生を豊かにする光とエネルギー」の3テーマに分けてお届けします。
新年度が始まり新しい環境に移るこの時期にあらためて思い返したい「北川八郎の言葉」を集めました。 音声でゆっくり聴く時間がない時でも、忘れずに覚えておきたいたくさんの気づきをもう一度振り返る機会にご活用ください。
税込み¥500(Kindle Unlimitedは無料です!)
https://j.mp/3jPQ1fn
04「フォーカスの力」成田儀則『愚か者がやっと気付いた成幸法則』〈5〉
学校に行けない子どもたちからオリンピック選手をはじめとするアスリート、企業経営者・マネージャー・新入社員……メンタルサポーターとして20年間にわたり講演・研修を行ってきた成田儀則さんが、いまと未来を変える人生哲学の話をお届けする新番組がスタートしました。聞き手とプロデュースは僕、早川洋平がつとめます。
第5回は「フォーカス」の重要性について。「人生で一番大切なものは『理想像』」と断言する成田さん。その真意に早川が迫ります。
最後までこのニュースレターをお読み頂きありがとうございました。今週もみなさんにとってアップデートとインスピレーションにあふれた日々となりますように。
早川洋平
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